ヘッドレスセットアップ(画面なしで初期設定)
モニターやキーボードをつながず、Imagerの詳細設定でSSH有効化・Wi-Fi・ユーザー名を先に書き込んでおき、電源を入れるだけで遠隔ログインできる状態にする方法を学ぶ。
🍓 モニターをつながずに始めたい
ラズパイを使うたびにモニターやキーボードをつなぐのは面倒だし、置き場所によっては現実的でない。そこで、最初からネットワーク越しに操作できるよう仕込んでおくのがヘッドレスセットアップだ。頭(画面)がない状態でセットアップする、という意味になる。
やり方の要は、OSをmicroSDに書き込む段階で初期設定も一緒に書いておくこと。Raspberry Pi Imagerには詳細設定(OS Customisation)があり、ここでSSHの有効化・Wi-FiのSSIDとパスワード・ホスト名・ユーザー名とパスワードを先に指定できる。書き込みが終わったカードを差して電源を入れれば、自分でネットワークにつながり、遠隔ログインを待つ状態になる。
POINT[EX]: 手順のイメージはこうなる。1. ImagerでOSを選ぶ。2. 詳細設定を開く。3. SSHを有効化し、Wi-FiとユーザーとパスワードとホストPC名を入力する。4. microSDへ書き込む。5. カードを差して電源を入れ、別のPCからSSHで入る。
🍓 SSHを後から有効にする手もある
詳細設定を使わずに書き込んでしまった場合でも、あとからSSHを有効にできる。実機でraspi-configを開いてInterface OptionsからSSHをオンにする方法があり、これならモニターを一度つなぐ必要はあるが確実だ。まずは詳細設定で仕込むのが楽だと覚えておくとよい。
POINT[NOTE]: ヘッドレスで入れたら、まずIPアドレスを控えておくと後が楽。ログイン後にhostname -Iを実行すると、そのラズパイのIPアドレスが表示される。次回からはそのIP宛にSSHやVNCで接続できる。
🍓 なぜ先に仕込むと安全か
初期状態のSSHは、よくあるユーザー名とパスワードのままだと乗っ取られやすい。詳細設定の段階で自分だけのユーザー名と強いパスワードを決めておけば、最初のログインから安全な状態で始められる。既定値のまま使い続けないことが、遠隔で使う機器の基本の守りになる。
POINT[ANALOGY]: ヘッドレスセットアップは、引っ越し先の鍵と住所を先に手配しておくようなもの。到着してから慌てて手続きするのではなく、着いたらすぐ入れるよう前もって整えておく発想だ。