🐧 Linux 総合学習プラットフォーム

ストレージ/ファイルシステムの用語集(13語)

ストレージ/ファイルシステムに関する Linux 用語を、読み・意味・補足つきでまとめました。

fstabえふえすたぶ
/etc/fstab。起動時に自動マウントするファイルシステムを定義する設定ファイル。1行1ファイルシステムを6項目で記述する。
/etc/fstab(file systems table)は、システム起動時にどのファイルシステムをどこへ、どんなオプションでマウントするかを記述する設定ファイルです。各行は「デバイス(UUID推奨)・マウントポイント・種別・オプション・dump・fsck順序」の6フィールドからなります。編集後は mount -a で安全に検証できます。
inodeあいのーど
ファイルの実体情報(権限・所有者・場所等)を持つ管理単位。
ファイル名とは別に管理され、ls -i で番号を確認できる。
inodeあいのーど
ファイル1つ1つのメタ情報(サイズ・所有者・権限・データ位置など)を格納する管理単位。ファイル名は含まない。
inode(アイノード)は、ファイルシステム上で各ファイルやディレクトリの属性を管理するデータ構造です。サイズ・所有者・パーミッション・タイムスタンプ・実データブロックへの参照などを保持しますが、ファイル名そのものは持たず、名前はディレクトリ側がinode番号と対応付けます。inodeを使い切ると、空き容量があっても新規ファイルを作れなくなります(df -i で確認)。
LVMえるぶいえむ
論理ボリュームマネージャ。物理ディスクを抽象化し、容量プールから柔軟にボリュームを切り出す仕組み。PV/VG/LVで構成する。
LVM(Logical Volume Manager)は、物理ディスクを直接使う代わりに抽象化レイヤを挟み、柔軟に容量を管理する仕組みです。物理ボリューム(PV)→ボリュームグループ(VG)→論理ボリューム(LV)の3層で構成し、運用中でも容量の拡張やディスクの追加が行えるのが利点です。
RAIDれいど
複数のディスクを束ねて速度や耐障害性を高める技術。RAID0/1/5などの方式があり、バックアップの代替にはならない。
RAID(Redundant Array of Independent Disks)は、複数の物理ディスクを組み合わせて1つのストレージとして扱い、性能や冗長性を向上させる技術です。RAID0は高速だが冗長性なし、RAID1はミラーリングで耐障害性あり、RAID5はパリティで効率と冗長性を両立します。Linuxでは mdadm でソフトウェアRAIDを構成できますが、誤削除やランサムウェアには無力なため、別途バックアップが必要です。
パーティションぱーてぃしょん
1台のディスクを論理的に区切った領域。/dev/sda1 のように番号で区別し、領域ごとに別のファイルシステムを置ける。
パーティションは、物理ディスクを複数の独立した領域に分割したものです。OS用・データ用などに分けて管理でき、それぞれ異なるファイルシステムでフォーマットできます。区切り方の情報は「パーティションテーブル」(MBRまたはGPT)に記録され、fdisk や parted で編集します。
ファイルシステムふぁいるしすてむ
ディスク上にファイルやディレクトリを整理して記録する仕組み。ext4・xfs などの種類があり、mkfs で作成する。
ファイルシステムは、ブロックデバイス上にデータをファイル・ディレクトリという形で構造化して保存・管理する仕組みです。Linuxでは ext4 が広く使われ、ほかに xfs・btrfs・vfat などがあります。パーティションを mkfs でフォーマットすることで作成され、使う際はマウントが必要です。
ブロックデバイスぶろっくでばいす
データを一定サイズの「ブロック」単位で読み書きする記憶装置。ディスクやSSD、USBメモリが該当し、/dev/sda などの名前で扱う。
ブロックデバイスは、固定長のブロック単位でランダムアクセスできる記憶装置です。HDD・SSD・NVMe・USBメモリなどが含まれ、/dev 配下に /dev/sda、/dev/nvme0n1 のようなデバイスファイルとして現れます。1文字ずつ流れるキーボードなどの「キャラクタデバイス」と対比されます。lsblk で一覧できます。
ボリュームぼりゅーむ
コンテナの外にデータを保存する仕組み。
コンテナを消してもデータを残したいときに使う。-v でコンテナ内のパスに対応づけ、別のコンテナと共有することもできる。
ボリュームグループ(VG)ぼりゅーむぐるーぷ
複数のPVをまとめて作る容量プール。ここから論理ボリューム(LV)を切り出す。vgcreate で作成する。
ボリュームグループ(Volume Group, VG)は、1つ以上の物理ボリューム(PV)を束ねて作る容量の集合(プール)です。vgcreate datavg /dev/sdb /dev/sdc のように作成し、この合計容量の中から論理ボリューム(LV)を自由なサイズで切り出します。後からPVを追加してプールを拡張できます。
マウントポイントまうんとぽいんと
ファイルシステムをディレクトリツリーに接続する先のディレクトリ。/mnt や /home などがその例。
マウントポイントは、ファイルシステムを既存のディレクトリ階層に「接続」する位置となるディレクトリです。例えば /dev/sdb1 を /mnt にマウントすると、そのファイルシステムの中身が /mnt 以下に見えるようになります。Linuxではすべてが単一のツリーに統合され、ドライブレターのような概念はありません。
物理ボリューム(PV)ぶつりぼりゅーむ
LVMの最下層。物理ディスクやパーティションをLVM用に初期化したもの。pvcreate で作成する。
物理ボリューム(Physical Volume, PV)は、LVMで利用するためにディスクやパーティションを初期化した単位です。pvcreate /dev/sdb のように作成し、複数のPVをまとめてボリュームグループ(VG)を構成します。LVMの一番下の土台となる層です。
論理ボリューム(LV)ろんりぼりゅーむ
VGの容量プールから切り出した、実際に使う仮想的なパーティション。ここにファイルシステムを作る。lvcreate で作成する。
論理ボリューム(Logical Volume, LV)は、ボリュームグループ(VG)のプールから必要なサイズを切り出して作る、利用単位のボリュームです。lvcreate -L 10G -n data datavg のように作成し、通常のパーティションと同様に mkfs でフォーマットしてマウントします。運用中にサイズを拡張・縮小できるのが特徴です。

▶ 学習アプリで「引く」を使う