基本操作・コマンドの用語集(87語)
基本操作・コマンドに関する Linux 用語を、読み・意味・補足つきでまとめました。
.bashrcどっとばっしゅあーるしー
bashを起動するたびに読み込まれる、ユーザごとのシェル設定ファイル。
ホームディレクトリに置かれ、エイリアスや環境変数、プロンプトの見た目などを書いておくと毎回自動で反映される。編集後は端末を開き直すかsourceコマンドで再読み込みする。ログイン時にだけ読まれる.bash_profileとは読み込みのタイミングが違う。
/dev/nullでぶぬる
書き込まれたデータをすべて捨てて消してしまう、ごみ箱ならぬ「穴」のような特殊ファイル。
ごみ箱と違って復元はできず、書いた瞬間にデータは消える。不要な出力を「> /dev/null」で捨てて画面を静かにする使い方が定番。読み出すと中身が空(すぐにEOF)なので、空データの供給源としても使われる。
$?だらーくえすちょん
直前に実行したコマンドの終了ステータス(成否を表す数値)が入る特殊な変数。
成功なら0、失敗なら1以上の値になり、echo $? で確認できる。シェルスクリプトのif文や、&&・||による成否分岐はこの値を土台に動く。次のコマンドを実行すると値が上書きされるため、確認はコマンド直後に行う必要がある。
chmodちぇんじもーど
ファイルやディレクトリの許可属性(パーミッション)を変更するコマンド。
読み(r)・書き(w)・実行(x)の権限を、所有者・グループ・その他の3者別に設定する。「chmod u+x file」のような記号での指定と、「chmod 755 file」のような8進数での指定の2通りの書き方がある。変更できるのは所有者かrootだけ。
chownちぇんじおーなー
ファイルやディレクトリの所有者や所属グループを変更するコマンド。
change ownerの略で、「chown user:group file」と書けば所有者とグループを同時に変えられる。他人へファイルを譲る操作になるため、実行には基本的にroot権限が要る。権限の中身を変えるchmodと、持ち主を変えるchownは混同しやすい。
dfでぃーえふ
マウント中の各ファイルシステムについて、使用量と空き容量の一覧を表示するコマンド。
disk freeの略で、-hを付けるとGBなど人間が読みやすい単位で表示される。「ディスク全体の空き」を見るのがdf、「このディレクトリが何MB使っているか」を調べるのがduという役割分担で、両者は混同しやすい。
duでぃーゆー
ディレクトリやファイルが実際に使っているディスク容量を集計して表示するコマンド。
disk usageの略。「du -sh *」とすると各ディレクトリの合計サイズを一覧でき、容量を圧迫している場所の特定に役立つ。ファイルシステム全体の空きを見るdfと対になるコマンドとして覚えると使い分けやすい。
exportえくすぽーと
シェル変数を環境変数に昇格させ、そこから起動する子プロセスにも引き継がせる命令。
単なる代入「VAR=値」ではそのシェルの中でしか見えず、exportして初めて子プロセスへ伝わる。PATHの追加設定を「export PATH=...」と書くのはこのため。exportを忘れて子プロセス側で変数が空になるのが典型的なつまずき。
ext4いーえっくすてぃーふぉー
Linuxで長らく標準的に使われている、ジャーナリング機能を持つファイルシステム。
書き込みの記録(ジャーナル)を残す仕組みにより、処理の途中で電源が落ちても壊れにくい。多くのディストリビューションがルートファイルシステムの既定として採用してきた。Windows標準のNTFSやUSBメモリのFATとは互換性のない別形式。
historyひすとりー
シェルで過去に実行したコマンドを、番号付きの一覧で表示する履歴機能のコマンド。
矢印キーの上下やCtrl+Rの検索と組み合わせて、長いコマンドの再実行に使う。履歴はbashなら~/.bash_historyに保存されるため、パスワードなどをコマンドに直接打つと履歴ファイルに残ってしまう点に注意する。
i-nodeあいのーど
ファイルの所有者・権限・更新日時・データの置き場所などを記録する管理情報の入れ物。
ファイルシステム内で各ファイルに1つ割り当てられ、番号で識別される。ファイル名自体はi-nodeには入っておらず、ディレクトリが「名前とinode番号の対応表」を持つ。ディスク容量が余っていてもi-nodeを使い切ると新しいファイルが作れなくなる。
inodeあいのーど
ファイルの実体情報(権限・所有者・場所等)を持つ管理単位。
ファイル名とは別に管理され、ls -i で番号を確認できる。
inode(アイノード)あいのーど
ファイルの実体を管理する内部の識別番号。名前とは別に、実データや権限情報を指す。
ハードリンクは同じinodeに別名を付けたもの。ls -i でinode番号を確認できる。
lessれす
長いテキストを1画面ずつ表示し、前後に自由に移動しながら読めるページャコマンド。
catと違って画面単位で止まり、スペースで進む・bで戻る・/で検索・qで終了と操作できる。ログのような巨大ファイルでも全体を読み込まずに開けるため軽い。manコマンドのページ表示にも内部で使われている。
lnえるえぬ
既存のファイルに対する別名の入口(ハードリンクやシンボリックリンク)を作るコマンド。
そのまま使うと同じi-nodeを指すハードリンク、-sを付けるとパスを記録したシンボリックリンクを作る。シンボリックリンクはWindowsのショートカットに似ており、リンク先を消すと参照が切れる。ハードリンクは実体を共有するため、片方を消してもデータは残る。
manまん
コマンドや関数の使い方を説明するオンラインマニュアルを表示するコマンド。
「man ls」のようにコマンド名を渡すと説明ページが開く。マニュアルはコマンド・システムコール・設定ファイルなどのセクションに分かれており、同じ名前の項目は「man 2 write」のようにセクション番号を付けて区別する。
mountまうんと
ストレージをディレクトリツリーの一部に接続し、使えるようにする操作。
LinuxにはドライブレターがなくUSBメモリなども/mntなどのディレクトリへ「取り付けて」アクセスする。mountコマンドで接続し、umountで安全に切り離す。抜く前のumountを怠るとデータ破損の原因になる。
mvえむぶい
ファイルやディレクトリを移動する、または名前を変更するコマンド。
moveの略。「mv 旧名 新名」なら改名、「mv ファイル ディレクトリ/」なら移動と、引数の与え方で働きが変わる。移動先に同名ファイルがあると確認なしで上書きされることがあるため、-iオプションで確認を出すと安全。
nohupのーはっぷ
端末を閉じても実行中のコマンドが止まらないようにして起動する、前置き用のコマンド。
通常は端末を閉じると、実行中のプログラムへ終了の合図(HUPシグナル)が届いて止まる。nohupを付けて起動するとこの合図を無視し、出力はnohup.outに記録される。SSH越しに長時間かかる処理を流すときの定番の使い方。
OOM killerおーおーえむきらー
メモリ枯渇時に、カーネルがプロセスを強制終了させて延命する仕組み。
Out Of Memoryの略で、メモリを使い果たすとシステム全体の停止を避けるため、犠牲にするプロセスを選んで終了させる。動いていたプロセスが突然消えたときの有力な容疑者で、dmesgのログに記録が残る。メモリ不足調査の手がかりになる。
PATHぱす
コマンドを探しに行くディレクトリの一覧を持つ環境変数。
コロン区切りで並ぶ場所を左から順に探し、最初に見つかった実行ファイルを起動する。だから ls とだけ打てば動く。
PATHぱす
コマンド名だけで実行できるよう、実行ファイルを探すディレクトリ一覧を持つ環境変数。
「:」区切りで/usr/binなどが並び、シェルは先頭から順に探して最初に見つかったものを実行する。自作プログラムが「command not found」になるのは置き場所がPATHに無いのが典型原因で、./a.outのように場所を明示すれば実行できる。
PIDぴーあいでぃー
プロセスID。動作中の各プロセスに割り振られる番号。
kill コマンドなどで対象プロセスを指定する際に使う。
rmあーるえむ
ファイルを削除するコマンドで、-rオプションを付けるとディレクトリごと削除できる。
removeの略。ゴミ箱を経由せず即座に消えるため、基本的に取り消しができない。特に「rm -rf」は指定した場所以下を確認なしで全削除するので、パスの打ち間違いに最大限の注意が必要になる。
root(管理者)るーと
すべての権限を持つ特別なユーザ。システム全体を変更できる分、事故の影響も最大。
uid=0。普段は一般ユーザで作業し、rootの力は sudo で必要な瞬間だけ借りるのが鉄則。
rwxあーるだぶりゅーえっくす
読み(r=4)・書き(w=2)・実行(x=1)の権限記号。
数字では合計で表す。例: rw- は 4+2=6、r-- は 4。644 は所有者rw・他は読み取り。
sortそーと
テキストの各行を辞書順や数値順に並べ替えて出力するコマンド。
既定では文字コード順に並ぶため、数値を大小順にしたいときは-nオプションが必要で、-rで逆順にできる。パイプで他のコマンドとつなぎ、集計の前処理に使う場面が多い。重複行をまとめるuniqは、ソート済みの入力を前提とする点も覚えておく。
sudoすーどぅー
必要なときだけ一時的に管理者権限でコマンドを実行する仕組み。
root で常用するより安全。誰がいつ何を昇格実行したかがログに残る。パスワードは自分のものを入力する。
SUIDえすゆーあいでぃー
実行した人ではなく、ファイルの所有者の権限でプログラムが動く特殊なパーミッション。
代表例はpasswdコマンドで、一般ユーザが実行してもroot所有のパスワードファイルを更新できるのはSUIDの働きによる。ls -lでは所有者の実行権限の位置が「s」と表示される。強力な仕組みのため、不要なSUIDファイルはセキュリティ点検の対象になる。
TAB補完たぶほかん
途中まで入力してTABキーを押すと、コマンド名やファイル名の残りをシェルが埋める機能。
打鍵数を減らせるだけでなく、補完が効くこと自体が「その名前が実在する」確認になり、打ち間違いを防げる。候補が複数あるときは共通部分まで補完され、もう一度TABを押すと候補一覧が表示される。長いファイル名ほど効果が大きい。
tarball(ターボール)たーぼーる
tar でまとめたアーカイブ。圧縮すると .tar.gz(.tgz)になる。
「アーカイブ=束ねる」と「圧縮=小さくする」は別工程。tar が束ね、gzip が縮める。
tmuxてぃーまっくす
1つの端末の中で複数の画面を切り替え・分割できる端末多重化ツール。
セッションを保持したまま切断できるため、SSH越しの長時間作業が途中で切れても後から復帰できるのが最大の利点。画面分割やウィンドウ切り替えで作業効率も上がる。接続が不安定な遠隔作業の保険として定番。
umaskゆーますく
新しく作られるファイルやディレクトリの権限から、取り除くビットを決めておく設定。
例えばumaskが022なら、新規ファイルはグループとその他から書き込み権限が除かれた644になる。「与える権限」ではなく「取り除く権限」を8進数で指定する引き算の発想である点が、chmodと比べて混同しやすいポイント。
オプションおぷしょん
コマンドの動きを変える指定。-l のような短い形と --all のような長い形がある。
短いオプションは -la のようにまとめられる。値を取るものもある(例: -n 5)。
グループぐるーぷ
複数のユーザをまとめ、同じ権限を一括で与えるための単位。
groupadd で作り、usermod -aG で所属を追加する。-aG の a を忘れて -G だけにすると既存の所属が上書きされるので注意。
シェルしぇる
入力したコマンドを解釈してOSに伝える対話プログラム。
bash や zsh が代表的。プロンプト($)に打ったコマンドを実行する。
シェルしぇる
コマンドを受け取ってOSに実行させる対話の窓口。bash が代表格。
入力した * やパイプ | を解釈し、コマンドに渡す前に展開・接続するのもシェルの仕事。
ジョブじょぶ
シェルから起動した処理のまとまり。ジョブ番号で管理される。
フォアグラウンドとバックグラウンドの状態を持つ。jobs で一覧し、fg・bg・kill に %番号 で指定して操作する。
シンボリックリンクしんぼりっくりんく
別の場所にあるファイル/フォルダへの近道。ln -s で作る。Windowsのショートカットに近い。
リンク先のパスを保持するだけなので、先を消すとリンクは切れる(リンク切れ)。
スティッキービットすてぃっきーびっと
全員が書き込めるディレクトリでも、ファイルの削除は所有者本人にしか許さない特殊権限。
代表例は/tmpで、誰でもファイルを置けるが他人のファイルは消せないのはこの権限による。ls -lでは「その他」の実行権限の位置が「t」と表示される。chmod 1777のように、8進数の先頭に1を付けて設定する。
ディストリビューションでぃすとりびゅーしょん
Linuxカーネルにコマンド群やパッケージ管理などを同梱し、OSとして配布するセット。
カーネル単体ではOSとして使いにくいため、シェル・ライブラリ・インストーラなどをまとめた配布形態が生まれた。UbuntuやDebian、Fedoraなどが代表例。系統によってパッケージ管理コマンド(aptやdnf)や設定の流儀が異なる。
ディレクトリでぃれくとり
ファイルをまとめて入れる「フォルダ」のこと。
Windowsのフォルダと同じ概念。ディレクトリの中にさらにディレクトリを作れ、木構造になる。
テキストエディタてきすとえでぃた
ターミナル内で文字を編集する道具。nano(やさしい)・vim(高機能)が定番。
GUIが無いサーバでも設定ファイルを直せる。まず nano を、慣れたら vim を。
パーティションぱーてぃしょん
1台のディスクを論理的に区切った区画。
sda がディスク全体、sda1・sda2 がその区画。lsblk でディスクと区画の対応、どこにマウントされているかが見える。
パーティションぱーてぃしょん
1台のディスク装置を論理的に分割し、それぞれを別々に使えるようにした区画。
ディスクをOS用・データ用などに分ける仕切りで、各区画に別々のファイルシステムを作れる。分割情報はディスク先頭の管理領域(GPTなど)に記録される。lsblkコマンドを使うと、sda1・sda2のような区画の一覧を確認できる。
ハードリンクはーどりんく
同じ実体(inode)に付けた別名。どちらから消しても、もう一方が残れば実体は消えない。
シンボリックリンクと違い実体そのものを指す。別ファイルシステムをまたげない・ディレクトリ不可などの制約がある。
パーミッションぱーみっしょん
ファイルに対し誰が何をできるかを定めるアクセス権。
読み(r)・書き(w)・実行(x)を、所有者・グループ・その他に分けて設定する。
パイプぱいぷ
記号 | 。前のコマンドの出力を、次のコマンドの入力へ流し込む。
小さな道具をつないで大きな処理を組む、Linuxの中心的な発想。例: ps aux | grep nginx。
パイプラインぱいぷらいん
あるコマンドの出力を記号「|」で次のコマンドの入力へ直接つなぐ仕組み。
「cat log | grep error | wc -l」のように小さなコマンドを組み合わせ、一時ファイルを作らずにデータ加工の流れ作業を作れる。1つのコマンドは1つの仕事に徹し、組み合わせで大きな仕事をするというUNIXの設計思想を体現する機能。
パスぱす
ファイルやディレクトリの「住所」。スラッシュで区切って表す。
/home/user/memo.txt のように、ルートからの位置を表記する。
パスぱす
ファイルやディレクトリの場所を、区切り記号「/」でつないで示した住所のような文字列。
コマンドに「どのファイルを操作するか」を伝えるときに使う。書き方には、ルートから辿る絶対パスと、今いる場所から辿る相対パスの2種類がある。Windowsの区切りは「\」だがLinuxは「/」を使う点に注意。
パス名展開ぱすめいてんかい
*や?を含む文字列を、シェルが一致するファイル名の並びへ置き換える機能。
ls *.txtでは、シェルが*.txtを実際のファイル名一覧に展開してからlsへ渡している。展開するのはコマンドではなくシェルである点が理解の要。一致するファイルがないとパターンがそのまま渡るなど、挙動の癖も知っておきたい。
バックグラウンドばっくぐらうんど
端末を占有せず、プロンプトを使えるままの「裏」でコマンドを実行させる状態。
コマンドの末尾に「&」を付けて起動する。実行中も引き続き別のコマンドを打てるため、時間のかかる処理を流しながら他の作業ができる。ただし端末を閉じると止まることがあり、閉じても続けたい場合はnohupやtmuxを併用する。
パッケージマネージャぱっけーじまねーじゃ
ソフトの導入・更新・削除と依存解決を担う仕組み。
Debian系は apt、RHEL系は dnf。手動配置より安全で再現性が高い。
パッケージ管理ぱっけーじかんり
ソフトウェアの導入・更新・削除を、依存関係の解決まで含めて自動で行う仕組み。
プログラム本体と設定・依存情報をまとめた「パッケージ」を、aptやdnfなどの管理コマンドで出し入れする。必要な部品(依存パッケージ)を自動で揃えてくれる点が手作業のインストールとの大きな違い。系統によりdeb形式とrpm形式に分かれる。
ファイルシステム階層ふぁいるしすてむかいそう
Linuxでディレクトリの置き場所を定めた共通の取り決め(FHS)。
/etc は設定、/home はユーザの家、/bin はコマンド…と役割ごとに配置が決まっている。ディストリビューションが違ってもほぼ共通なので、一度覚えれば応用が効く。
フィールド(列)ふぃーるど
1行を区切り文字で分けたときの、それぞれの列。
cut -f や sort -k は「何列目か」を番号で指定する。区切りは cut の -d や sort の -t で変えられる(既定はタブや空白)。
フィルタふぃるた
標準入力を受け取り、加工して標準出力に流す小さなコマンド。
sort・uniq・cut・tr・wc などが代表例。単機能だが、パイプでつなぐと強力な加工ラインになる。
フォアグラウンドふぉあぐらうんど
端末のキーボード入力を受け取れる「表」の状態でコマンドが実行されていること。
通常のコマンド実行はすべてフォアグラウンドで、終わるまで次のプロンプトは返ってこない。Ctrl+Zで一時停止してbgで裏(バックグラウンド)へ回したり、裏の処理をfgで表へ戻したりできる。表で動けるジョブは同時に1つだけ。
フォアグラウンド/バックグラウンドふぉあぐらうんど
画面を占有して動くのがフォアグラウンド、裏で動くのがバックグラウンド。
末尾に & を付けると最初から裏で走る。Ctrl+Z で一時停止し、bg で裏に、fg で手前に戻せる。
ブレース展開ぶれーすてんかい
{a,b,c}や{1..5}を、複数の文字列へ一括で展開するシェルの機能。
mkdir dir{1..3}で3つのディレクトリが一度に作れ、cp file{,.bak}はバックアップ作成の定番イディオム。ファイルの有無と無関係に文字列を機械的に生成する点が、実在するファイル名に一致させるパス名展開との違い。
プロセスぷろせす
実行中のプログラム1つ1つの単位。
OSはプロセス単位でCPUやメモリを割り当てる。各プロセスにPIDが付く。
プロセスIDぷろせすあいでぃー
実行中のプログラム(プロセス)の1つ1つにカーネルが割り当てる識別番号。
PIDと略される。psコマンドで確認でき、killコマンドで特定のプロセスへ終了などの合図(シグナル)を送るときの宛先になる。同時に同じ番号を持つプロセスは存在しないが、終了後に番号が別のプロセスへ再利用されることはある。
マウントまうんと
ディスクなどの媒体を、ファイルの木のあるディレクトリにつないで使えるようにすること。
つなぐ先のディレクトリをマウントポイントと呼ぶ。mount でつなぎ、umount で外す。使用中は device is busy で外せない。
マウントまうんと
ストレージ内のファイルシステムを、ディレクトリツリーに接ぎ木して使えるようにする操作。
LinuxにはWindowsのCドライブのようなドライブの区別がなく、USBメモリも追加ディスクも既存のツリー上のディレクトリに取り付けて利用する。取り外しはアンマウント(umount)で、書き込み中に抜くとデータが壊れるため必ず先に実行する。
マウントポイントまうんとぽいんと
マウント操作でファイルシステムを取り付ける先として指定するディレクトリ。
/mntや/media/ユーザ名などが慣例的に使われる。マウントするとそのディレクトリの下にデバイス内のファイルが見えるようになる。元からそこにあったファイルは消えたわけではないが、マウント中は隠れて見えなくなる点に注意。
マニュアル(man)まにゅある
コマンドの公式説明書。man コマンド名 で開き、q で閉じる。
書式・オプション・使用例が載る一次情報。SYNOPSIS(書式)と OPTIONS を読めれば大半は解決する。
ユーザゆーざ
Linuxを使う人(やサービス)のアカウント。それぞれ権限と所有物を持つ。
一般ユーザは自分の範囲だけ、root は全体を操作できる。id や whoami で確認する。
ユーザIDゆーざあいでぃー
システムが各ユーザを名前ではなく番号で識別するための識別番号で、UIDと略す。
権限の判定は名前ではなくこの番号で行われる。0は特別な管理者rootを表し、一般ユーザには1000番台などが割り当てられることが多い。idコマンドで自分のUIDを確認できる。ファイルの所有者情報も、実体はUIDの数値で記録されている。
ユーザアカウントゆーざあかうんと
Linuxを使う人ごとの登録。ホームディレクトリと権限を持つ。
useradd で作り passwd でパスワードを設定して使えるようになる。/etc/passwd に1行として登録される。
リダイレクトりだいれくと
出力・入力の流れ先を付け替えること。> 上書き、>> 追記、< 入力元指定。
> は既存内容を消して書くので注意。安全に足すなら >> を使う。
ルートディレクトリるーとでぃれくとり
すべてのファイルの頂点にある / のこと。
Linuxはドライブごとに分かれず、この / を頂点とする1本の木にすべてがぶら下がる。root ユーザの家 /root とは別物。
ルートディレクトリるーとでぃれくとり
Linuxのファイルシステム全体の最上位にあるディレクトリで、記号「/」で表す。
すべてのファイルとディレクトリは、ルートディレクトリを頂点とする一本の木構造にぶら下がっている。絶対パスは必ずここから書き始める。管理者rootのホームディレクトリ(/root)とは別物なので混同しないこと。
ログインシェルろぐいんしぇる
ユーザがログインした直後に、その人の操作用として最初に起動されるシェル。
どのシェルを使うかは/etc/passwdの各ユーザの行に登録されており、chshコマンドで変更できる。ログインシェルは~/.bash_profileなどログイン時専用の設定ファイルを読む点で、端末を開くたびに起動される対話シェルと読み込みファイルが異なる。
ワイルドカードわいるどかーど
任意の文字に一致する「*」や「?」などの特殊記号で、複数のファイルをまとめて指定できる。
「*.txt」なら末尾がtxtの全ファイルに、「?」は任意の1文字に一致する。シェルがコマンド実行前にファイル名の一覧へ展開する仕組み(パス名展開)であり、コマンド自身が記号を解釈しているわけではない点が混同しやすい。
ワイルドカード(グロブ)わいるどかーど
ファイル名をまとめて指す記号。* は任意の文字列、? は任意の1文字、[ ] は文字集合。
展開するのはシェル。だからコマンド側は展開後の複数ファイルを受け取る。*.txt は隠しファイルには当たらない。
圧縮あっしゅく
データを小さく詰め直すこと。gzip・zip などが行う。転送や保存の節約になる。
「束ねる(tar)」とは別工程。tar.gz は tar で束ねてから gzip で圧縮した形。
環境変数かんきょうへんすう
シェルが覚える名前つきの値のうち、子プロセスにも引き継がれるもの。
name=値 で作った変数を export すると環境変数になる。PATH や LANG が代表。env や printenv で一覧できる。
絶対パスぜったいぱす
/ から始まる、現在地に依存しない完全な住所。
例: /etc/hostname。どこにいても同じ場所を指す。
絶対パスぜったいぱす
ルートディレクトリ「/」を起点として、目的の場所までを省略せずに書いたパス。
例えば /home/user/memo.txt のように、必ず「/」で始まる。どのディレクトリで実行しても同じ場所を指すため、スクリプトや設定ファイル内の場所指定に向く。先頭が「/」でなければ相対パスとして解釈される。
相対パスそうたいぱす
いまいる場所を基準にした住所。. は現在地、.. は1つ上。
例: ./project や ../docs。現在地が変われば指す先も変わる。
相対パスそうたいぱす
今いるディレクトリ(カレントディレクトリ)を起点として目的地までを書いたパス。
「..」で1つ上の階層、「.」で現在地を表す。日常操作では短く書けて便利だが、実行する場所が変わると指す先も変わる。スクリプトの中で使うと、実行したディレクトリ次第で動かなくなることがある点に注意。
標準エラー出力ひょうじゅんえらーしゅつりょく
エラーメッセージ専用の出力先。通常出力(stdout)とは別系統。
stderr と呼ぶ。2> file でエラーだけ保存、2>&1 でエラーを通常出力に合流できる。
標準エラー出力ひょうじゅんえらーしゅつりょく
プログラムがエラーメッセージ専用に使う、通常の結果とは別に用意された出力の通り道。
通常の結果は標準出力、エラーは標準エラー出力と分かれており、番号2で識別される。「2>」でエラーだけをファイルへ保存でき、パイプで結果を次のコマンドへ渡してもエラーは画面に残る。両者は同じ画面に混ざって見えるため、初学者は区別に気づきにくい。
標準出力ひょうじゅんしゅつりょく
コマンドの結果が既定で表示される先(通常は画面)。
リダイレクト(>)やパイプ(|)で別の場所やコマンドへ流せる。
標準出力ひょうじゅんしゅつりょく
コマンドの通常の出力先。既定では画面。> でファイルへ、| で次コマンドへ付け替えられる。
stdout と呼ぶ。エラーは別系統の標準エラー出力(stderr)に出るため、> では拾えない(2> を使う)。
標準入力ひょうじゅんにゅうりょく
コマンドが読み込む入力元。既定ではキーボード。< やパイプで差し替えられる。
stdin と呼ぶ。パイプ | は前段の標準出力を後段の標準入力へつなぐ仕組み。